植物工場のひとつに完全人工光タイプがあります。そこでは絶えず棚からピンク色の光がこぼれます。最近では市場やスーパーの一角に栽培ケースが作られているのを見たことがあるかもしれません。異様に光っています。
3種類のLED電球が使われていて、光合成を促進する赤い光と、葉の形成を助ける青い光、自然光に近い環境を作る白い光。
これらが混ざってピンク色に見えているのです。
また理科の本などで、色の帯(スペクトル)も見たことがあるかもしれません。はしっこの赤色からはしっこの紫色まで、可視光線の範囲を示しています。
この中にピンク色はありません。
赤を感じ取る器官と青を感じ取る器官が同時に刺激されたときに「ピンク色に見える」だけで、物理的にはありえないそうです。
「実在しないけど存在する色」と言われています。
だから植物工場に限らず、どんなピンク色も脳が作り出している、と思うとなんだか不思議です。
花もバイスサワーも「レ-ガデラ」のフライヤーの文字も。
人間も国も、在り得るか、在り得ないかって曖昧なところだと思います。
名前を呼び、記憶に思いを馳せ、将来を語り、そんなことを繰り返して”ガワ”があるつもりでも中身はそれぞれ。
そもそも中身があること自体、錯覚なんじゃないかと。
知らない仕組みに生かされている今日この頃。
と、いう気持ちで作っています。
本作品には複雑怪奇なミステリーも、手に汗握る熱いバトルも無いですが、いつか有り得るかもしれないことを、ちょっぴり言葉遊びが多めのSFとして描いてみました。
來來尸來が新たな漕ぎ手たちと共に行き着いた本公演を、ぜひ見届けてもらえると嬉しいです。
いのまち(來來尸來)


【諸注意】
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◎当公演は定刻開演を目指しております。原則として途中入場はできませんので、お早めのご入場にご協力ください。
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