來來尸來 website

一方的な愛を込めて座組紹介

しきです。

着々と準備を進めている睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」、遂に出演者・スタッフを発表しました。いわゆる座組というやつです。

主催団体だけでは辿り着けないところまで舟を漕いでくれるのが外部からの座組だと來來尸來は確信しています。
まずは「共創企画」に乗ってくれた皆さんに大いなる拍手を。

それでは、ひとりずつ愛と期待をこめて紹介します。
(これは団体の声明というよりは、プロデューサーの主観です。あしからず! 稽古が進んできたら睡眠時間側にも書いてもらえたら面白いかも。藍ちゃんよろしく。)

 

 

杉田一起
今回の主演。外見も内面もグレゴール・ザムザ像に打ってつけの人間です。あと直感が鋭い。「外見のわりにプレーンな芝居をする」と主催団体内では話題に上がっていますが、なんとなく板の上にこっそり違和感を与えてくれそうです。キャラクターは強いけど芯があるだけで、我が強いわけではない。目も、耳も、手も、足も、めちゃめちゃいいものを持っているのに、それを他人のために使おうとすると倒れそうになるような不器用さが魅力です。

 

イトヲ
原作における家族の外の人を演じることになりますが、作品のなかの人物の優先度でクレジット順を決めるときに、彼(が演じる役)が2番手になりました。今作のキーパーソンといえます。彼を板に上げるととにかく遊んでくれるので、思う存分掻き乱してもらえたらポップな作品として面白くなるのではないでしょうか。目と頭がいいので、悔しいほどに納得させてくれちゃう。ちなみに個人的には彼の一人芝居として持っていけると思ったぐらい、俳優としての強さがある方です。

 

悪玉
主人公の妹と恋人役。全体を通してとんでもない快感を観客に与えさせてくれる女優です。カフェでは大人しくお茶していたかとおもえば、持ち帰るとベッドの上で案の定乱れてくれるタイプ。(私生活は知りません。)その場にいることにしっかり意味を掴んでいくので、彼女がいるだけでシーンがくっきりします。そして驚くほどに自分の場を見つけるまでに時間を費やさない。どこを切り取っても彼女自身の台詞を吐ける瞬発力があり、そのなかに垣間見える体幹の弱さがいい感じの休止符になります。

 

しき(來來尸來)
來來尸來の人間として板に立たせていただきます。今回もご来場してくださる観客の皆さまに両手をひろげられたら幸いです。(もうこれ定型文ですね。でも惰性にはさせません。)『変身』を読むと、引きこもり時代、母親に「あんたのせいでこっちは死にたいよ(原文ママ)」と言われたことを思い出します。苦しみながらの母親役です。

 

菅原陽樹
安心・安定の大人枠としてキャストにぶち込ませていただきました。父親役。「イケメンなおじさん」という前情報しかなかったのですが、会ってみると傾聴がうまく、とてもおおらかな方。このイイ大人に期待! …と言いたいところですが、最近までコンロがない暮らしをしていた1984年生まれでもあります。まだ一度しか会ったことがないのですが、そのあとで演出の小原と「菅原さんにどうしても変身の家族になってほしいんだけど、ああ、うまく話せなかったなあ」「ほんとにねー、ああー」となってしまう程度には「うまく言えないけどなんかいい」と思わせてくれる人です。でもそれは第六感的なものではないので、おいおい言語化できたらと思います。

 

chori
彼もどことなくグレゴール・ザムザっぽいので裏主演的な立ち位置として、本編とは違うドラマを見せてくれることでしょう。最初に彼のライブを観てから6年ものあいだ、常に京都に受け容れてもらえたような気がしていました。あとに出てくる「変身」の愚か者たちに手を差し伸べてくれることを信じて。どんなときでも味方でいたいし、いてほしい。そんな京都の詩人です。(今、浮かむ瀬という京都で一番かっこいいバンドをやってるので、是非チェックしてみてください。YouTubeにもあります。)

 

舞台監督│蒼樹知之(劇団抜きにくい釘/くろずこんび)
前々から來來を気にかけてくれていたやさしいマルチタスクプレイヤー。彼の主催公演を観たときに、お客さんを受け容れるのがとてもうまいなと感じました。もちろんそれは性格的なものだけでなく、イベンターとしての技術があるからでしょう。ともに定時開演を目指すのに心強い相方です。

 

舞台美術・宣伝美術│いのまちあーみ(來來尸來)
來來尸來から、舞台美術と宣伝美術を担当します。彼女は客席含め、会場全体のコーディネーターでもあります。企画寄りの人間なので、公演のパッケージングにもどんどんアイデアを出してくれます。観客との距離を図るのがとにかく達者。裏テーマ的なものを常に持っているので、作品にも公演にも厚みが増します。

 

脚本・音響|出町平次(來來尸來)
來來尸來から。脚本家ですが、「スタッフやる?」と聞いたら「音響。」と返ってきたので音響担当でもあります。前回の來來尸來の公演では会場の都合もあり音響を使わなかったのですが、ギャラリー特有の制限された環境下で遊ばせるとセンスが光ります。小原と組むと「こんなんどう?」「いいねいいね」でおふざけモード全開で突っ走る癖があるのですが、ふと我に返ったときに行間を操ってくれます。

 

照明|岩本拓也(劇団つちの娘)
新町小ホール時代(同志社)のときは本当にお世話になりました。当時の同志社の照明家といえば、やっぱり岩さんでしたね。繊細な明かりをのせることに長けています。ギャラリー公演はそもそもできることが限られているのですが、この自由で不自由な会場の中で岩さんの力量が見られることを個人的に楽しみにしています。

 

制作|尾松美早都(睡眠時間)
おもてなし受付嬢。小屋入り中の運営を徹底的にサポートしつつ、お客さんを迎え入れる公演の顔です。睡眠時間も來來尸來も決して観客にやさしいとは言えない作品をつくりがちなので、受付ぐらいはおだやかに、そして上品にいきたいものです。來來尸來 001便「ログ」でも同会場で「玄関の花」的役割を果たしてくれました。

 

演出│小原藍(睡眠時間)
共創も狂騒も似合いますね。座組を引っ張るというよりは対話を積み重ねていく演出家なのでクリエイションの過程はややまわり道です。來來尸來は指針や企画という地図を広げ天候を見つつ航路を調整し目的地を目指す集団ですが、睡眠時間は「天候なんてなんのその! 今行かないでどうするの! あー暴雨や暴風や~ ええい、行ってしまえ~」って感じの集団なのかなと勝手に思っています。それでいて、右脳と左脳のバランスがいいのもあって、パッと視覚できる構図に説得力と芸術的センスがあります。

 

長々と書いてしまいました。
書いてみると彼らにはどことなく共通点がある気がします。
まだ稽古が始まっていないので、そのうち改めて彼らの魅力を紹介したいです。

観客になりうる皆さん、睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」をどうぞよろしくお願いします。

 

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変われども変われどもなおも生きる身体の狂騒劇

睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」

原作|フランツ・カフカ『変身』
脚本|出町平次(來來尸來)
演出|小原藍(睡眠時間)

公演日:2020年8月30日 (日)
開演:14:00〜/17:00〜(各回30分前開場)
会場:ライト商會 2階ギャラリー

 

〈出演〉

杉田一起
イトヲ
悪玉
しき(來來尸來)
菅原陽樹

オープニング・ポエトリー|chori

 

〈スタッフ〉

舞台監督|蒼樹知之(劇団抜きにくい釘/くろずこんび)
舞台美術|いのまちあーみ(來來尸來)
音響|出町平次(來來尸來)
照明|岩本拓也(劇団つちの娘)
制作|尾松美早都(睡眠時間)
宣伝美術:いのまちあーみ(來來尸來)
企画・プロデュース|しき(來來尸來)

製作|睡眠時間 來來尸來

 

特設サイト・予約(予約開始は5月から)
https://lailai.main.jp/suiminshilai