來來指針「観客はどこにいますか」

001便「ログ」は準備期間が長いので、作品づくりに並行して団体づくりと広報に割く時間もかなり多く取れています。
そのなかで団員と「これだけはやめようね」と約束したことがあります。

その一つが、役者扱い制度です。
予約フォームの備考欄に役者名を書かせるアレです。備考欄に役者名を書くとそのチケット料金の一部が名前を書かれた役者に入ることになります。
予約フォームが役者ごとに異なるURLで配布されることもあります。その場合は備考欄には何も書かなくても、どの役者から予約したかが分かります。
チケットバックというかたちでギャランティーを支払う団体は、どの役者がチケットを何枚売ったかを把握する必要があるので、しかたなくやっている団体も多いと思います。

お客さん側が特定の役者からチケットを買うことを選択するメリットは、その役者を応援している感覚を味わうことができるという点でしょうか。それもまた小劇場の楽しみかもしれませんね。

以前は多かった、受付で「どの役者からのご予約ですか」「劇団員の中にお知り合いはいますか」と聞いて小劇場に慣れていないお客さんを戸惑わせるやり方よりはスマートです。

一方で「チケットを売るのは制作の仕事」と言われることもよくあります。
これも役者がチケットを売りやすいように環境を整えることから始まるので、結局は役者がチケットを売るという構図になりがちです。

集客ができなければ利益は出ず、今後やりたいように製作できません。続けるためには赤字ばかりではやっていけません。
しかし、「観に来て」で来てくれてしまう演劇をやっている知人ばかり呼んだところで、作品は面白くなりません。
そのジレンマが多くの劇団に共通する集客における最大の悩みです。

では、來來尸來はどうするのか。
役者扱い制度や制作者に委ねた集客・創客を否定するわけではなく、「役者個人ではなく、劇団を見せること」を基盤にする必要があると考えています。
集客面では効率は悪いかも知れませんが、とりあえずはこのやり方でやってみようと思います。

來來尸來は、作品を一緒につくり続けてくれる観客を求めています。友達や知人を手当たり次第呼ばずに、あなたのための席を空けております。
こちらが劇団のかたちを模索するように、観客としての在り方や場所を見つけていただけたら面白いなと思います。
どうか、わたしたちと一緒に作品をつくってくれないでしょうか。
あなたのレスポンスを心からお待ちしております。

(來來尸來)

予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/lailai001/

公演情報
http://lailai.main.jp/stage

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